文旦(土佐文旦)の時期(旬)について
「文旦(ぶんたん)」とは、2月~4月に多く出回る、露地物の文旦(=いわゆる土佐文旦)の事を指します。12月~1月に多く出回る「温室文旦(ハウス文旦)」や、秋が旬の「水晶文旦(ハウス栽培)」の事ではありませんので、ご注意下さい。
文旦の時期についてですが、収穫時期はおおむね「12月から1月初旬」です。
その後、屋外の「室(むろ)」と呼ばれる場所で「野囲い(のがこい)」をして寝かせ、熟成するのを待ちます。これを「追熟(ついじゅく)」と言い、追熟の期間はおおよそ1ヶ月~2ヶ月程度となります。
早く熟成された文旦から市場への出荷が始まりますが、1月はまだ出荷量自体は少なく、本格的に文旦が多く出荷され始める時期は、例年ですと2月前後くらいから、となります。(ただし、近年、温暖化の影響等もあって出荷時期がどんどん早まり、1月中下旬頃からでも十分美味しい文旦が出てくるようになってきました。)
2月になると出荷量はピークに達し、高知県産の果物は、まさに文旦を中心にしてにぎわいを見せます。
3月がくれば、良く熟成の進んだ文旦が多く出回り、酸味が強い文旦というのは少なくなります。ただし出荷量は次第に少なくなってきますので、あまり遅くならない内にお買い求め下さい。
3月中下旬ごろまでが文旦の最もおすすめの時期です。3月下旬以降は美味しい文旦の絶対数がどんどん少なくなっていきます。発送自体は、4月下旬~5月初旬(5月連休前)頃まで続きます。暑さに弱いので、気温の上昇と共にクール冷蔵での発送が推奨となります。
【 文旦の時期・まとめ 】
以上、文旦の時期についての情報をまとめますと、おおむね以下のようになります。
■ 収穫時期 … 12月~1月初旬
■ 追熟時期 … 収穫から約1~2ヶ月
■ 出荷開始時期 … 1月中下旬ごろから(出荷量・良品ともに少ない)
■ 出荷の本格化 … 2月初頭ごろ(年により多少前後します)
■ 最盛期 … 2月上中旬~3月中下旬
■ クール便発送がおすすめになる時期 … 4月以降(お店によって対応は様々)
■ 終了時期 … 4月中(ものによっては5月連休前まである事も)