さとのわ(SATONOWA)・旬だより
※2024年11月現在
山北みかん・別役さんの産地直送・おきつ(興津)系品種は、11月下旬以降の予約販売開始予定、温室土佐文旦は11月最終週ごろから入荷・販売開始予定、実生ゆず酢は12月以降、入荷しだいになる見込みです。
高知の小夏産地、および生産量
「小夏(こなつ)」は、宮崎原産の日向夏(ひゅうがなつ)を、高知県で品種改良し、発展したものの呼び名です。 ですので、ここでは高知県内の産地について述べたいと思います。
高知で小夏が栽培されている市町村、および生産量を並べると、以下のようになります。※平成29年度調べ・数値はトン(t)数を表しています。
市町村名 | 露地栽培 | ハウス栽培 |
土佐市 | 500 | 280 |
宿毛市 | 560 | 12 |
黒潮町 | 240 | 未公表 |
土佐清水市 | 144 | |
四万十市 | 107 | 未公表 |
大月町 | 88 | |
須崎市 | 86 | |
東洋町 | 72 | |
香南市 | 30 | 22 |
安芸市 | 30 | 9 |
高知市 | 8 | |
仁淀川町 | 8 | |
佐川町 | 8 | |
越知町 | 8 | |
室戸市 | 6 | |
高知県 (合計) |
1,894 | 323 |
このようにして見ると、小夏は寒さに弱い果樹の為、露地栽培は比較的標高の低い地域で盛んに行われ、山間部ではあまり盛んでない事がわかります。露地栽培が盛んに行われている市町村は、上から順に、宿毛市560トン、土佐市500トン、黒潮町240トン、土佐清水市144トンと続きます。
ハウス小夏が一番盛んに生産されているのは、ダントツで土佐市となっており、生産量は280トン。次いで香南市が22トン、宿毛市12トン、安芸市9トンとなっています。
土佐市は文旦でも有名ですが、文旦が比較的山間地に広がるのに対して、小夏は、もう少し標高の低い、沿岸に近い地域でよく栽培されています。香南市は温州みかんのブランド、山北みかんで有名な産地です。山北印のハウス小夏が、市場でもよく見かけますが、山北みかんに比べると、小夏の生産量はわずかのようです。