さとのわ(SATONOWA)・旬だより
※2024年11月現在
山北みかん・別役さんの産地直送・おきつ(興津)系品種は、11月下旬以降の予約販売開始予定となっております。それまでは、満天みかんなどの販売が中心となります。今年は気温が高かった為、ミカンの色づき具合が遅いです。
最もスタンダードな、文旦の剥き方(むきかた)
高知県人が日頃やっている、文旦(ぶんたん)の、最も基本的な皮の剥き方は、以下の手順になります。
1. 上下を切り落とし、赤道部分に切り込みを入れる。
まず、果物ナイフか包丁を用意して下さい。まな板か、下に敷けるもの(古新聞・キッチンペーパーなど)もあれば、周囲を汚さずに済みます。今回は使い勝手重視で、使い込んだ「土佐打ち刃物の包丁(高知の特産品)」を使用しています。文旦は大きい果物ですので、包丁も適度に大きいほうが使い勝手が良いです。
いろいろやり方はありますが、皮が硬くて手強そうな場合は、先に文旦の上下を切り落とします。(約5ミリ?1センチの間くらい)。よく熟れた3月頃の文旦でしたら、赤道付近に切り込みを入れるだけでも剥けますが、2月ぐらいの、まだ外皮が硬い文旦は、上下を切り落とした方が、より剥きやすいです。
文旦を地球に例えるなら、赤道に当たる部分にぐるっと1周切り込みを入れます。ここも切り込みの深さは5ミリ?1センチ。中の果肉を切らないように、しかし外側の黄色くて硬い外皮部分は、しっかりと断ち切る感じです。
※ ワンポイント: 綺麗に剥くよりもスピードを重視したい場合は、赤道部分だけでなく、縦(北極から南極へ)にも何本か切り込みを入れると、より素早く剥く事が出来ます。
2. 切り込みに沿って指を差し込んで、皮をはぐ
指を切り込みに差し込み、ぐりぐりと文旦を片手で回しながら、文旦の皮をはいで行きます。無理に美しく剥く必要はありません。皮が硬い文旦の場合は、スムーズに剥けない事も多々あります。その場合は無理せず、少しずつ剥いていきましょう。
上の写真のように、黄色い外皮を完全に取り除けば、第一段階はクリアです。
3. 房(ふさ)をひとつひとつバラバラにして、中の果肉を取り出す
房ごとにバラバラにしたら、上の写真のように、点線部分を包丁でカットして、口を開き、外側の皮をはいで行きます。
文旦の白い部分は渋皮ですので、全て取り除き、中の果肉を取り出します。
以上が、高知県人が文旦(ぶんたん)を食べる時の、最もスタンダードな皮の剥き方です。
剥く最中に、外皮がバラバラになってしまった場合は、お皿にきれいに盛って食べましょう。
ちなみに筆者は、剥くかたわら、どんどん口中に文旦が吸い込まれて行く為、文旦を剥き終わった時には、もうほとんど残っていません。
ちなみに、こんな剥き方もありますよ↓