さとのわ(SATONOWA)・旬だより
※2024年11月現在
山北みかん・別役さんの産地直送・おきつ(興津)系品種は、11月下旬以降の予約販売開始予定、温室土佐文旦は11月最終週ごろから入荷・販売開始予定、実生ゆず酢は12月以降、入荷しだいになる見込みです。
名前の由来に諸説あり
新高梨(にいたかなし)は、生まれた年はハッキリ分かっていませんが、命名された年は1927年(昭和2年)のようです。
よく言われる名前の由来は、新潟県が産地の「天の川」という梨と、高知県が産地の「今村秋」という梨が両親なので、県名の頭文字をそれぞれ組み合わせて「新高梨(にいたかなし)」になった、とするものです。
しかし、wikipedia(ウィキペディア)を参照すると、別のルーツが記されています。
それは、台湾にある「新高山(玉山)」という山から頂いた名前だという記事です。名前が決められた1927年(昭和2年)当時は、梨の命名については、国内の地名から取るのが一般的であり、新高は有望品種だった為、もっとも日本で高い山の名前をつけたそうです。台湾は当時、日本の統治下にあり、新高山(玉山)は、富士山をしのぐ、標高3,952 m。(富士山は3,776m)
当時としては、日本領土内で最も高い山だったので、その名が取られて「新高梨」と命名されたようなのです。
最新の遺伝子解析による研究では、片親は高知の「今村秋」ではなく、神奈川県の「長十郎」であった可能性が高い、という事が解ってきています。もしこれが真実なら、「新高梨」ではなく、「新神梨」という名前のほうが、本当は正解だったかもしれません。
名前・誕生にまつわる話については、引き続き、調査を継続したいと思います。
おまけの一言
新高梨の事を「しんこうなし」と呼んでいる方が、たまにおられます。別の梨で「新興梨」と書いて「しんこうなし」という梨が本当にありますが、これと新高梨は、全くの別物です。
本当の正しい読み方「にいたかなし」を、ぜひ覚えておいて下さいね。